本来の彼女は大変きれいな人で、ムーンフェイスでも次郎雛のようで可愛いなという感じだった
しかし子供にはそんなことは分からない。「ねー、何でデブとお兄ちゃん(どうやら新郎親戚の子供らしい)結婚するの」と大声で聞いていた
親が必死に止めるもデブデブうるさい
すると新婦の親戚の女の子がつかつか寄ってくと持っていたバッグで、新郎親戚の子供の頭を思いっきり叩いた
「おねえちゃんきれいなの!」
泣きながら髪の毛を引っ張り、引っ張られた方も大泣き
双方親が「申し訳ありません」「いえとんでもない!こちらこそ失礼なことを」とひっぺがすも、女の子はずっと
「おねえちゃんは世界で一番きれいなの!」
と叫んでいた
場がシーンとなる中、来賓がビール瓶片手に新郎の元へ行き、肩を叩くと
「(新郎)くん、よかったな。奥さんはふっくらした人でおめでたい。君はこれから幸せ太りでふくふくと。お互いにふっくらふくふくいいじゃないか」
「おれはうまい料理で満腹だ。あちらの来賓はおれの言葉に感服で、部下たちはみんなすっかり敬服。そしてそんなこといってもらえる新郎新婦は幸福」
そう言いながら席に戻るのに笑いも起こり、苦笑も起こり。
何だかいい披露宴だった
しかしあの来賓、ただの会社役員じゃないな
絶対に落語家に違いない
おい、つまんねぇぞ
もっと頑張れよ
お前みたいなのを野暮って言うんだよ
引用元: ・胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(116)
ラップにも出来そうだw