仕事がきついだけならいいけど、絶対に名前で呼ぶことはなく、「デブ!」とか「メガネ!」とか
「若禿!」(俺じゃないぞ)とか屈辱的な呼び名をしていた。
ある日、「どチビ!」と呼ばれていたバイトの同僚が「おい、ドチビ!こっちこい!」と呼ばれ、
歩いて行くと「走れ!」と怒鳴られた。で、着くなり頭を書類でナグられて説教。ところが端で聞いてると
何かおかしい。それはさっきそのオヤジが自分で指示したことで、指示通りに動いただけのことだった。
オヤジが途中でそのことに気付いて、「あ・・・そっか、これ俺の勘違いだ。ま、いいよなドチビ♪」と
さっきより強い頭を叩いた(照れ隠しのつもりなのか)。そしたらそのバイトの人が怒って、「謝るとか
してくれないんですか?」と言ったらいきなり逆ギレ、胸ぐら掴まれて「クビにするぞ、このドチビ!!」と
ナグりかかったら、それはもう、見事な一本背負い。後で聞いたら柔道三段だって。
しばらく息できないくらい痛がってた。胸がスーッとした。投げた人クビになったけど。
オヤジはその後更に増長したんだろうな…
オヤジは死にました。もちろん投げられたせいじゃなくて、1年くらい後に突然死。
心不全だったかなぁ。びっくりした。不謹慎だがバイトの中ではしばらく「一年殺し」の
噂が流れてた。いちおうお通夜には行ったけど、奥さん親族含めて誰も泣いてなくて
親戚が陽気な大宴会してたのがちょっと不思議な光景だった。
やっぱ家族にも死んで喜ばれるような奴だったんだな
引用元: ・胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(133)