鍵を開けて中に入ろうとしている私の背後に放置子がにじり寄ってくる。
「おばちゃんちの猫かわいいよね」「猫いまなにしてる?」と、
放置子がひっきりなしに話しかけてくる。
「猫寝てるから。今遊べないから」といっても、
放置子は玄関の隙間にするする入り込んできた。
勝手に中に入らなかったが、玄関で「猫と遊びたい」を連発。
「猫はいま風邪をひいているから遊べません」と、
放置子の背中を押して強制退場させた。
実はこの放置子、本当は猫のことはそんなに好きではない。
両親が休日でも働きに行ってしまっており、
病弱なじいちゃんしか家にいないのがつまらないので、
他人の家に上がり込みたいだけ。
玄関から押し出している最中に、
「おばちゃん、肩こってるでしょ、肩たたきしてあげるよ」
「足を踏んであげるよ、気持ちいいよ」と「役立つ私」をアピールしていた。
肩も足も凝ってないからマッサージなんかいらないけど、
まだ小さいのに大人に相手にされようと処世術を身につけてるのが哀れだった。
うわ、地味にくる話だなあ。
相手するだけでHP削られそうだ。乙。その調子で逃げ切ってくれ。
これって放置ネコを擬人化させて書き込んでいる時によく使われるよね
切ないな・・・どうして子どもを作ったんだろうね、その親。
「家庭」と言う演出に必要なアクセサリーみたいだと、時々思う。
本当は親が悪いから切ないなぁ
近所におせっかい焼きのおばちゃんでもいればいいのになぁ
引用元: ・【イイ加減ニ汁】うちは託児所じゃない32【玄関放置】