その日は旦那が夜勤なので2階で一人布団に入った。
朝から降っていた雨がやみ星空になった寒い冬の日はめずらしく北風が吹いてなかった。
11時半か12時頃だったかな、ドーンドーンとかバキバキとかの音でだんだん目が覚めていった。
何の音だろうとカーテンを見るとやけに明るい。ヤンキーの集会でもやっているのかと思いながら
恐る恐るカーテンを開けるとまさに火の海。
私道をはさんで建っていたどこかの会社が持っている倉庫が燃えていた。
硬直したまま数秒。そうだ電話しないと、110番119番117番どれだっけ?
上着をひっかけて階段を降りたところで近所の人が駆けつけてくれた。
ほっとしたのもつかの間、倉庫の反対隣にある小さい工場に危険物がたくさんあるので爆発したら
大惨事、そっちを手伝わないといけない他の人もみんな工場の方に行ってる、ひとりで心細いだろうけど
がんばってね。
あと、家と倉庫の間にある車は移動しておいてね、そう言い残して近所のおじさんは去っていった。
この時点でサイレンは鳴っていたが消防車はまだ来ていなかった。
こういうときこそ平常心にならなければ、そうだ水、風呂おけの水を抜いてしまったけど水をためようと蛇
口をひねってから外に出た。
外に出ると火の粉が降っていた。車から倉庫まで10Mもない。
火の粉で自分が燃えるのを防ぐために外の水道で頭から肩まで水をかけてから車を移動した。
よし、家が燃えないように水をかけよう!
ホースで水をかけ始めると近所に住む兄嫁がかけつけてくれた。
様子を見に来たけど炊き出しをしないといけないから行くね、他の人は工場の方を手伝っているから来られないと思う心細いだろうけどがんばって。
兄嫁もすぐ去っていった。
このあたりで消防車による放水は始まっていたと思う。
消防車も野次馬も倉庫の前にある空き地に集まり、すごい人だかりだったが我が家は私一人だった。
そうだ風呂の水出しっぱなしじゃないか、水を止めに行くとお湯が出てたorz
火事が落ち着いた頃義親がおにぎりもって来てくれた。
延焼しなくてよかった怪我もなくてよかったとねぎらいの言葉をかけてくれ、老体に徹夜は堪えるとすぐに
去っていった。
結局日が昇って親戚の人が来るまでほぼ一人だった。
倉庫は全焼で鎮火したのは明け方、お昼ごろまでくすぶっていた。
当時私は妊娠6.7ヶ月、安定期とは言え徹夜は良くないに決まってる。
旦那に連絡して会社に休みの連絡をしてから寝ようとしたけど、消防署の人が来たり親戚が来たり電話がじゃんじゃん来て夕方まで一睡もできなかった。
後から聞いた話によるとホウ火だったらしい、灯油だかガソリンだかまいたので数分で火柱があがるほどの
勢いになったのだと。
後から家の点検したらカーポートには穴が開いて、ベランダは黒く焦げていた。
でも家が燃えなくてよかったよ、周りに燃えるような物がなかったのと、雨が降って湿っていたのがよかったのだと思う。
死ななくて良かったですね!
同じく思った
そういう習慣があるのかな?
炊き出しの件ですが、火事だからと言うわけではなく手伝ってくれた人にはご飯くらいは出す習慣はあります。
うちは道をはさんで倉庫がありましたが反対隣の工場持ちのお宅は接近しており延焼する可能性が高かったため、
近所の人総出で危険物やら品物やらを非難させていたそうです。
実際多少の被害は出ていたと聞きました。
倉庫は2階建て2LDKアパート8世帯分くらいの大きさでした。
延焼を免れたのは運がよかっただけだと思います。
引用元: ・今までにあった修羅場を語れ【その9】
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