小学生2年の頃、地域のバレークラブに入りました。
活発で運動神経も良い方だったのでコーチにも気に入られ3年生に上がる頃には他の上級生を差し置いてレギュラーとなりました。
しかし、そのことがきっかけで上級生数人からイジメを受けるようになりました。
・部員全員の前で肌着をずり降ろされそのままズボンと肌着をはぎとられる
・時にはそのまま捕まえられ電気アンマ
・真冬の雪が降っている日に外に練習着のまま放り出されて泣いて入れてと言ってもいれてもらえずそのまま家まで凍えながら30分かけて帰らされる
・練習中コートに一人立たされ腕が腫れ上がるまで何十分も上級生の強烈なアタックを受け続けさせられる
などなど
コーチがいる時は練習と称していじめられ、いない時はもっと過激なことをされました。
母はイジメられていることはなんとなく気付いていたようですが、私はその頃負けん気が強くて絶対にイジメのことは母に言いませんでした。
その後バレー部は上級生が卒業しようやく自由だと思った時部員がたりず廃部に。
私は表面上は普段通り明るいけれど、あまり人を信用できなくなり家では母にベッタリのマザコンに。
ある日母と地元の大型ショッピングモールに行き、某ドーナツ店に行こうかとなりました。
ドーナツを持ってレジに行くとそこにはイジメの主犯格であった上級生(今後Aと呼ぶ)が店員として立っていました。
向こうはすぐに私のことに気付いたようで「おー、久しぶりだねw」となにもなかったように話しかけてきました。
母もAのことを覚えていたようで「わー!Aちゃん久しぶりー!」と世間話をしていました。
Aは大学卒業後フリーターとなりそこで働いているようでした。
私はというと急に現れたAに激しく動揺し、昔の怒りが蘇ってきてここでなにか言ってやろう!と決め込みましたが、
なにか言いたくても普段人に怒りをぶつけたりすることもないので只々拳を握り締め何か言おうと口をパクパクさせては黙り込み、情けないですがとうとう涙をぼろぼろとながしてしまいました。
そんな私を見て母は呆れたように笑い、店内のお客さんや他の店員さんも黙ってこちらの様子を伺っている中いつも通りの大きな声で
「もうー!なに泣いてるの!大丈夫よ!Aちゃんも大人になったんだから昔みたいなことしないわよ!ね、Aちゃん!
大丈夫大丈夫。もうあの頃みたいにいじめられたりしないから」
と言ってくれました。私はその言葉で更に泣いてしまい母は「あの頃助けてあげれなくてごめんねぇ」と悲しそうに言っていました。
結局それから10分以上泣き止まず店内は微妙な雰囲気に。
私が泣き止むとドーナツを受け取り「じゃあねw」とだけ母が言い残し退散しました。
後日、そのドーナツ店の前を何度か通りましたがAを二度と見ることはありませんでした。
引用元: ・本当にやった復讐 2
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