今は転職して違う仕事してる。
そこは結構夜勤中の突発的な飛び降りジサツが多いと有名な所で、今は屋上へ行けなくなってる。
会社の先輩からは半分冗談で「朝早い時間に出勤するときは、死体発見者にならないように気をつけろよw」とか言われてた。
そんな会社。
隣の席のたまに二人で飲みに行くくらいの仲の同僚が、半年以上首と肩の痛みに苦しんでた。
首をグルグルしたり、肩を扇子でグリグリしたり、首を肩につくくらいまで傾けたり、唸ってたり。
四六時中痛みと戦ってる様子だった。
ある日急に「あ、そうか」と納得したように独り言を言うと、たぶん給湯室からだと思うけど、果物ナイフを持ってきた。
ちなみにプログラム作ってる時の独り言は普通にみんな言うので、あまり気にしてなかったw
同僚は椅子に座るとワイシャツのボタンを2つくらい外し、肩の辺りを広く開けると、そこにナイフをぶっ刺した。
同僚は「あっ、痛ってぇ、ううう、痛てぇ。」とか言いながらそれでもナイフを刺し続ける。
驚いて俺が「おいっ!何してんだよ!」と叫んだのを聞きつけ、周りにいた数人でナイフを取り上げ、警察と救急車を呼ぶ。
思ったより血は出なかったが、救急車到着までの数分間、痛い痛いと騒ぎ続ける同僚の肩にタオル巻いたり押さえつけたり大変だった。
警察に色々事情を聞かれたが「急に自分でナイフを刺した。」以外何も言えねぇw
翌日「怪我の治療のため長期休暇」と説明され、それから同僚はいなくなった。
・・・と思ったら、1年後くらいに職場復帰w
周りで事情を知ってる人たちは腫れ物にさわるような対応だった。
一応歓迎会というか懇親会というか、全快祝いみたいな飲み会も開催されたが、90分飲み放題なのに60分ちょいでお開きw
沿線が同じ俺だけ上司に「頼むぞ」って置いて行かれた。
一応形だけ「どっかでちょっと飲み直すか?」って聞いたら「うん、いいか?行こう」と言う予想外の返事。
「お、おう」としか言えず、駅近の立ち飲み屋へ。
酒入ってるとは言え流石にズバリ核心は聞けないので「どうよ?」みたいな曖昧な聞き方したら、本人はあの時の事を聞かれたと気づいたらしく、耳真っ赤にして下むいて話してくれた。
曰く、小さい黒牛みたいなのが肩とか首の辺りから次々に生まれる幻覚に悩まされてたらしい。
すげー痛くて苦しくて、しかも「死ねよ」とか「何だそのバグw素人か?」とか色々罵ってきて、精神的に追い詰められ、ジサツも考えたそうだ。
黒牛達も「やめろ!」「俺達を殺す気か!」とか慌て始めたので、すごくいい方法を思いついたとウキウキして、自分を刺してしまったと言うことだ。
今となっては本当に恥ずかしいと言っていた。
それから半年くらいで震災が起き、同僚はボランティアをするために会社を辞めた。
その後は知らない。
俺も(流石に黒牛は見えなかったが)謎の肩や首の痛みに耐え切れず、そこを辞めた。
長くてすまん。おわり。
リアルでほの怖w
それに近い精神状態のプログラマーが知り合いにいるわ
引用元: ・ほんのりと怖い話スレ その101
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