無くても気が済むまで話す
高卒で就職しようとしてる人には参考程度にはなるかもしれません
語ってくれ
続けてくれ。
貧乏大家族生まれで親が熱心な宗教信者
そして兄からは毎日いじめられていた為、中学の頃にはすでに家を出たいと頻繁に考えるようになっていた当時の自分
男だらけの空間だったけど元々女性が苦手どころか嫌いだった俺には天国みたいな空間だった。
中学時代は友達なんてほとんどいなかったのに高校では沢山出来た。
元々根暗でオタク要素があったのだが高校でいろんな同士に会った俺は完全なオタクへと進化していき、つまらない人生を楽しい二次元の妄想で耐える力を身につけていった
一夜漬けしかしたことないし、中学時代ではオール3くらいの成績しか取ったことなかったから気分が良かった。
…今思えばもしかしたら通知表のせいで優秀だと勘違いされて生産技術に配属させられてしまったのかもしれないが…
俺は自分がどん臭くて頭が悪いことは自覚しているつもりではあったので
とにかくルーチンワーカーを募集しているところに就職したかった。
同じことを繰り返す仕事なら最初の1年は怒鳴られ続けるかも知れないが、それさえ耐えればきっと生活が安定する
そしたら平日は仕事を無心でこなして、休日に楽しい二次元ライフを送ればいい…
とにかくそれだけを夢見ていた
すまない
とある会社の求人票が目に入った。
給料が良く、仕事内容は工業高校で習った実験の延長のような仕事だった。
手先は器用じゃないけど繰り返せばなんとかなるだろう…
会社見学でも思った通りの仕事現場を見せられたので期待にムネを膨らまして面接。
見事合格したので安心して残りの高校生活を送ることが出来た。
聞いてるよ
先に答えたほうがいいだろうか…?
入社後、全体研修が一週間ほどあった。
その後は配属先ごとに分かれて研修をすることとなった
分けられた後に自分だけ個別で呼び出しをくらい「君は他の3人と配属先が違う」ということを告げられた
実に興味深い。続けたまえ。
この日はそれだけを聞かされ、また一週間ほど他の3人と一緒に研修を受けた。
そして配属の日…自分だけ全く違う部屋を用意された
関東だが千葉ではない
部屋を見渡すと…とにかく若い人がいない。
他の部署なら大抵20前半くらいの人を見かけるのだが、その部屋はとにかく30後半以上の人ばかり。
若くても20後半
みんなパソコンをカタカタしていて、実験器具などどこにも見当たらない
自分の教育担当者らしく、その方は20代中半だった。(この人以外は皆20後半以上であった)
「ここの仕事は大変だけど実力がつくから、ここで頑張れば他の同期よりもずっと会社に貢献できるから頑張ろうね!!」
こんなことを言われた
正直活字が苦手な自分には全く内容が頭に入ってこなかった。
その間同期は色々な実践の研修を受けていて危機感を感じるようになった
覚えている内容は…
製造現場の部長や課長あたりと色々話をつけたり、計画書を作成して回覧したり、時には他社の方と色々やり取りをして新工場の立ち上げに貢献したり…
自分に務まるか非常に不安になった。
先にいうがブラックではないと思う…
だけど今後の人生に色々と強い影響を出したから、下手したらブラックいって早々に潰れてた方がまだマシだったかも…
しばらくして実践をすることになった。
実践といっても先輩が付きっきりで見てくれたり、いない日でも作ってくれた書式を参考にして作業したりするのでそこまで難しい内容ではなかった。
…ただコミュ障な上に下っ端根性が強いので他部署の上司と会話するのがかなり苦痛だった
…自分の悪口だった。
仕事が遅いだと、覚えが悪いだの、そんなようなことをニヤニヤしながら話していた。
実は先輩は俺の前でも他の人の悪口を結構喜々として話す人だったからなんとなく想像は出来ていたんだけど…
かなり辛かった
しばらく仕事をこなしていくうちに頭の悪い自分でも一つの考えに行きつくことになった
「年齢や学歴に対して仕事の責任重くないか?」
それに対して自分は製造部やその他の部の課長と対等な立場で話をつけなければならない。
威嚇してはいけない、しかし決して折れてはならない。
わからない事は社内にある様々な本を見て勉強。
同じ仕事をやる機会はほとんどない
求人票に載っていた仕事内容とはまるで被らない仕事内容
ルーチンワークを志望していた自分にとってはまったく望んでいない職場だった。
しかも一番納得いかなかったのはラインの高卒の同期と給料が全く同じであったことだった
それに少しづつではあったが、自分が成長していくのを感じる事が出来たので悪いことばかりではなかった。
教育係の先輩が本格的に新工場の方に転勤になってしまうという話を本人からされた。
新工場は離れた場所にある為、当時免許の持っていなかった自分は一緒についていくことが出来なかった。
悪口を言う人であり、正直あまり好きではなかったが
仕事に関しては丁寧に分かりやすく教えてくれる人だったのでいなくなるということに非常に強い不安を覚えた
この直属の上司は社内でも有名な駄目人間であり、その上司がいい加減な仕事をする度に先輩がフォローしていた。
そのため、他の課の人からも「お前がいなくなったら大丈夫なのかよ?」とか「●●(俺)の教育はだれがするんだ?」とか
色んな方から心配されていた
上司がやり残した仕事を自分が背負うことになったのだが、量が多くて精神的にかなり参っていった。
また、工場内でやらなければならない作業が多々あり、夜遅くまで残る事が許されない為に朝早く出勤したり、自主的に休日出勤するようになった。
上司の発言は無視して作業をし続けた。
どうしても自分ひとりでは出来ない仕事も多くあり、新工場にいる先輩には頻繁に連絡を取っていた。
明らかにめんどくさそうに対応されることもあったけど、相談しないとどうにもならなかったので我慢して連絡を入れた
上司に相談するも全然対応策を考えてくれなかった。
気を重くして先輩に連絡すると予想外のことを言われた
「どうすんの?製造止まっちゃうよ…責任とれるの?」
この一言を聞いて退職を決意した。
責任の取れない上司に価値は無い
他の部署でわりと仲の良かった先輩に泣きながら退職する胸を伝えた。
そして部長に「退職します」と言うと「え?いやいや!ちょっと待ってよ!!」と止められた。
そのやり取りを聞いていた同じ生産技術ではあるけど他課の上司が「じゃあこっちに来いよ」と言ってくれた。
正直生産技術職自体、凄く割に合わなくて自分の性格や能力にも合ってないから嫌気が差していたのだけど、他に行く宛てもないので了承した。
正直この選択肢は今でも後悔している。
ここで辞めておけばよかった
というよりはここからが本番ぽいな
内容は薄いけど、人生観を変えたのはここからです。
上司の人柄はとても良かった。
担当する現場も当然変わったのだが、その現場の方々も前担当していた現場の方々よりずっと親切で優しかった。
ただただ仕事内容自体は前の課よりも自分に合わないものとなっていった。
今までは製造部と試験課の上層部くらいとしか話をつけることはなかったのだが
課を異動してからは上記に加えて生産計画、物流、総務、購買、開発…等々色んな上層部の方々とやり取りをしなくてはならなくなった。
正直社内で営業しているようで非常に憂鬱であった。
なんとなくだがその他の仕事内容も「理系」をイメージするような内容から「文系」をイメージするような仕事に変わっていって、典型的な工業系の自分にはかなり合わないものを感じていた
まぁ…高卒の自分が理系とか文系を語るなんて失礼極まりないかもしれないが…
確かに高卒でいきなり現場を取り仕切れって言うのはきついな
しかも上司もダメなら尚更
名は知れてない会社ですが、一応は中小企業のという分類から外れているそうです。
もちろん零細ではありません。
おまけに関わる老若男女の中で『オタク』と言われる人種が全く存在しなかった。
そういう人と話をつけなければならないからとにかくキモイと思われてはいけない思い、色々自分を改造するようになった。
オタクにありがちな短いのにボリュームがあるモコモコヘアーだったのだが、梳いて伸ばして今時の若者のような髪形に改造。
服にもかなりお金を使うようになった。
『オタク』でない人が話す雑談といえば大抵恋愛や夜の店の話であり、まったく恋愛経験の無い自分は可哀想だだの夜の店行こうかだの、鬱陶しい会話の的に晒されることになった
周りにオタクがいないということもあり、流されやすい自分は段々オタク要素が薄れていった。
高校時代の友人たちとも疎遠になりつつあったので二次元的な妄想はするもののアニメはほとんど見なくなった。
…だからと言って代わりとなる楽しみもないので、本当に生活がつまらなくなっていった。
総支給額で考えたら370万くらいでした。
税金で沢山持ってかれるからそんなにもらってたのは驚きでしたよ
…もう二度とやりたくないけど
前の課と違い、自分の成長を感じることが無くなってしまったのも生活をつまらなくする一因であった。
とにかく上司の期待に答えたくて自分なりに頑張っていた
勉強しようとすると情けない話、物凄い眠気が襲ってきて耐えると吐き気にすぐさま変換され、まるで集中できなかった。
眠眠打破では効かないのでほぼ毎日、眠眠打破の上位互換である強強打破で眠気を覚まして勉強していた。
けれども受験勉強等を経験していない自分にとって勉強の仕方が分からず、また只でさえ勉強嫌いな上に興味の無い分野なので悲しいくらい頭に入らなかった。
まったく成長せず、上司の期待にこたえられない自分に強いストレスを感じていた
体が仕事から逃げたがっているみたいで本当に情けなくて辛かった。
他社の方との会議にも参加した時も眠気は無かったが言ってることがさっぱり分からず、胃がキリキリした。
体調も頻繁に崩すようになった。
会社に入って急性胃腸炎で初めて入院した。
初めて健康診断に引っかかった。
10数年ぶりにインフルエンザに掛かった。
会社では病弱呼ばわりされていたけど高校時代も今現在ももっと不摂生な生活してるけど健康診断に引っかかったことはない
ろくに仕事も出来ない癖に製造の友達に「お前よりキツイことやってんのに給料一緒かよww」と馬鹿にしたり
製造現場の人は頭悪そうな事を言いますね、という後輩(大卒年上)の発言にそうですねと、相槌とかではなく本心で答えていたりした。
本当はそういう仕事がしたかったわけだし。
また、同じ部署の人は8割が大卒、院卒で占めているため元々あった学歴コンプレックスも非常に強いものとなった
開発部に資材や機材を借りに行く時なんかは本当に地獄だった。
なんで自分は高卒なんだろう…と、本気で悲しくなっていった
しかも>>1よりksな学歴だから苦労した
俺の場合は周りに恵まれたから良かったがそうじゃ無かったらと思うとゾッとする
裏切りたくなくて会社を辞めずに頑張っていた自分だったが、3年目ももうすぐ終了である1月、昇給額が書かれた封筒が配られた。
昇給額は例年通りスズメの涙ほどであった。
次は4年目なのにまだ増額しないのか…まあ使えないし仕方ないのかも
こう思いながら製造の友人にその旨を連絡した
すると友人は答えた
「僕は今回等級が上がったから8000円増えてたんだけど…」
そもそも会社は騙して、求人票に全くの嘘を書いて俺を生産技術に配属させたのにこの仕打ちはなんなんだよ…
高卒をこんな部署に入れたのは人件費をケチりたかっただけなのかな…その生贄が俺か…
この会社で人生に不必要なプライドとコンプレックスを山ほど身につけて頑張った結果がコレか。
脱オタに近いことを強制させた癖に…ほかになんの楽しみも無いのに俺の3年はなんだったんだ?
色々な思考が巡って帰り道で吐いた
そういって頂けると嬉しいです。
次の日に上司にメールで「お話があります」と連絡し、会議室で辞める旨を伝えた。
「お前…ほかに宛てはあるのか?」
「成長していない?そんなことは無いぞ!!」
「等級が上がってなかった…いまはそうかもしれないが、だからといって製造の奴と差があるわけじゃない!いくらでも取り返しはつく!!」
「今は就職難と言われてるじゃないか…もう少し考えてみてよ…」
「なんなら他の部署でもいいんだぞ…?それともこの会社が嫌なのか?」
こんなようなことをいろいろ言われたが、どう頑張ってもこれ以上この仕事を続けることは出来ないと痛感していた…
他の部署に異動しても絶対に生産技術と関わることになる。
人は嫌いではないが仕事を思い出すのが嫌で絶対に会いたくなかった
本当に申し訳ない気持ちと、続けるのだけは無理という思いで泣きながら辞める決意は揺らがないという事を伝えた。
良かったのにね
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