田舎で生まれ育った今年70になる私の父がまだ小さかった頃、友達数人と自然豊かな遊び場を裸足で遊び回っていたらしい。
しかしそこに伐採された竹が生えていることに気が付かず、思い切り踏んでしまった父。
斜めに切られ鋭利になっていた竹は、父の足を貫通してしまった。
当然激痛だったらしいが、周りの友達の方が大騒ぎで大丈夫か大人を呼ぶかとパニック状態。
しかし父は「全然平気!でも一応もう帰るな!」と必死に平静を装って帰宅した。
勿論帰宅してすぐ親に伝えて病院に連れていってもらうべきなのに「こんな怪我をしたことがバレたら、母に叱られてしまうのでは。」と考えた父、居間の襖を少しだけ開けて「具合が悪いから食事はいらない。今日はもう寝る。」と言って自室に引っ込んだ。
しかしその晩、父の部屋から「う〜ん……うぅ〜ん……」とうなされる声を聞いた祖母(父にとっての母)。
何事かと父の部屋の襖を開けると、そこには血染めになった布団の中で呻き声をあげる息子の姿が。
大慌てで近所の診療所に駆け込んだ。
とにかく出血が酷く、すぐに傷を塞がなければいけない。
しかし、60年も前の地方の田舎の診療所にそんな大掛かりな治療を行える設備などあるわけない。
なんと父の足の傷は、火で焼いて塞がれた。
当然、麻酔なんてない。
傷を負ったときよりも治療の方が凄まじい痛みで、尚且つ治療が終わってからは祖母に「どうして怪我の事をすぐに知らせなかったんだ」と結局こっぴどく叱られたらしい。
こんな話を笑いながら私にした父、私が小さい頃に川釣りをしていて足を滑らせ岩に脛を強打、痣やら切り傷やらでとんでもない事になった脛を応急処置し「今すぐに病院に行って」と説得した母に「仕事があるから」と言い捨てそのまま出勤したことと
私が高校生くらいの時、脚が痛いと言うので口が酸っぱくなるほど病院へ行けと言ったのに全く聞かず、とうとう痛みで立てなくなり匍匐前進で移動するようになってからキレた家族で病院に連行したら、痛風だと診断されたことがある。
思わず成長しねーなこのおっさん!と思ってしまった。地獄のような痛みの治療のせいで、病院嫌いになったのかもしれないけど。
とは言いつつ、私も幼稚園くらいの頃自転車に乗ってたらスッ転んでアスファルトに顔面からスライディングした時、慌てる友達や友達のお母さん達に「全然平気!でも傷洗わなきゃだからお家帰る!」とニコニコ帰宅したことと(帰宅後母の顔を見た瞬間大号泣)
足に出来立て熱々の豚汁をこぼしたのに「こぼしたことがバレたら叱られるのでは」と火傷の痛みにじっと耐えたことがあるので、強い血の繋がりを嫌な方向で感じてしまった。
あと、靴を履くって大事だなぁと思った。
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