四十九日が過ぎたある日、義兄に頼まれて義兄奥の荷物の整理に付き合った時のこと。
正直なんで私が、と思ったけど義兄奥は物を溜め込む片付けられないタイプの人で
義兄は仕事が多忙で家に寝に帰るだけみたいな人だったから
どこからどう手をつけていいのか分からないふうだったし、
まぁしょうがないかと思って義母と一緒に片付けに行った。(夫は仕事で逃げられたw)
義兄奥は割と料理が好きで、調理器具とか良い物を持っていて
義兄から欲しい物があったら持って帰って下さいって言われたもんだから
義母は台所を担当することになった。(私は義兄奥が使ったものなどいらん)
で私は義兄奥の部屋を片付け始めた。
漫画雑誌はバラバラに部屋中に散らばり、脱ぎっぱなしの服が散らばり
ダイレクトメールや、銀行の残高通知や、友達らしい人からの手紙もあったし、
化粧品サンプルが流れ出してぬるぬるしてたり、異臭を放ったランチパックが出てきたり、
まさしくザッツ汚部屋って感じ。
残すものと捨てるものを分けるなんて出来ないから、とにかく分別してまとめておくから
捨てるのだけはお願いしますと義兄に言って、
どんどん分別して袋に詰めて行った。
死んだあとまで嫌がらせかっ!とまあ半分は冗談で毒つきながら作業していたら
書棚の奥からスポーツタオルに包まれたものが出て来た。
義兄を呼ぼうとしたんだけど、こんなふうに隠してるってことは義兄には見られたくない物なんだろうし
もし浮気か何かに関するものだったら義兄は知らない方がいいんだろうなと思って
とりあえず中身を出してみた。
それは、実物を見るのは生まれて初めてだったけど、映像や広告等で見たことがあった。
いわゆる道具、KOKESHI(?)・・・だった。
ビックリして高速の速さで包みなおしたものの、これはどう分別していいのか分からず
不燃ゴミの中に大き目のお菓子の缶があったのでその中に詰め込んだ。
しばらくドキドキが治まらなかった。
私自身、汚部屋ではないけれど決して片付けが得意な方じゃない。
だけどある日突然この世からいなくなった時に、こんな恥ずかしい思いをするぐらいなら
今日から片付け頑張ろうと思った。
そして義兄奥がなくなる瞬間、もしかしたらコレの存在を悔やんだかもと思うと
今までされた意地悪も酷い嫌味も何もかも、許そうという気持ちになった。
合掌。
(不謹慎ですみません)
>そして義兄奥がなくなる瞬間、もしかしたらコレの存在を悔やんだかもと思うと
>今までされた意地悪も酷い嫌味も何もかも、許そうという気持ちになった。
なんか、気持ち分かるわ
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