
うちの小学校では全校集会などがあると、先生が来る前に整列して待っていなければならなかった
それで整列させていた時、1人走り回って並ぼうとしない子(以下A)が
私「並べって言ってるでしょ、聞こえないの?」
A「聞こえませーん!」
冷静に考えれば「聞こえてるじゃん、ほら早く並びな」とでも返せば良かったんだろうけど、その時は何故かすごくカチンときて、
「あっそう、じゃあ聞こえない耳はいらないよね」
と、Aの胸ぐらをひっつかんで教室まで引きずっていった
文房具置き場からカッターを取って、「使い物にならないただの飾りなら、無くても良いでしょ?」と耳を掴んで刃を当てようとしたところで、他の子らが呼んできた先生に取り押さえられて未遂で終わった
幸い警察沙汰にはならなかったけれど、今思うと何故あんな行動に出たのかわからないし、大変なことをしでかす所だったと反省している
その日の午前中は授業潰れてしまったし、同学年だったAの姉はずっと泣き通しだったしで、それも申し訳なかった
当のAが翌日にはやんちゃで生意気ないつもの態度だったことが、せめてもの救い
その数年後にNEVADAの事件があって、一歩間違うと自分もこうなってたのかと改めて後悔した
いや、Aは年下
全校合わせても普通の学校の一クラスにも満たない位のド田舎だったから、一年生から六年生まで皆友達って感じだったんだ
ただし血の一滴も流してはならぬ