私がバイトしている喫茶店は、昼時には、お客を待たせることが多いです。
なのに暇な時間と忙しい時間と全く同じ調子で働くパートの婆がいます。
そいつは、仕事が出来ないくせに、やたらと仕切りたがるでしゃばり女です。
私が急いでテーブルを片付けていたら
「余裕、余裕、心の余裕を持って!」と
背後から肩を叩いてきたので驚いてコップを取り落としたこともあります。
美味しい自家焙煎のコーヒーや食事と、くつろぎの時間を提供するのが
店のウリなのに婆は客を待たせておいて、
自分がダラダラしているんです。
ある日のお客さんは、サラリーマンで、
一時間近く待たされた挙句
食事や飲み物が一切運ばれてこなかったことに怒っていました。
「もう帰る!」と席を立ったお客さんに向かって、パート婆は、
「心のゆとりがない可哀想な人なのね」
と、高圧的に言い返しました。
「俺の昼休み一時間を潰させてその言い草はないだろう?」
と、お客さん。
そうこうしているうちに料理が出来上がりましたが、お客はもうレジにいます。
「帰る」と言われているのに
「作ったのだから食べなくても金を払え」と婆。
客は「オーナーを呼べ!」と大激怒。
チクられるのを恐れた婆は、
「私が責任者です!」といきなり人事を変更。
その場で思いついた役職を自分につけて「文句あるの?」とあり得ない応戦。
「ふざけるなテメエ、責任者なら誠意を見せろ」と客。
当然そうなるわな。
そこに誰かが呼んできた本物のオーナーが現れて、即効、土下座。
「(婆)さん、あなたも土下座でお詫びしなさい。業務命令だ!」
と激怒。
我がもの顔で現場を仕切っていた頭の悪いパート婆が解雇されてからは、
昼間の混雑も不思議と解消されるようになりました。
今でも婆の空気を読めない奇行の数々は、仲間うちで語り草になっています。
引用元: ・・ダメな接客、ダメな客