私は持病があり休みがちだった。
学校に来れてもはしゃぎ過ぎると直ぐに持病の発作を起こしてしまうので、
保健室で休んでいたり体育を見学していた。
発作を起こさない為に休み時間は大人しく過ごすという事を考えなかった
当時の自分はバカだったと思う。
その内「仮病使って体育サボっている」って事でクラスの子達にいじめられたりしたのに自重しなかった。
だから起こったのかもしれない修羅場。
担任が出張になると、いつもは図書室で暇そうにしている先生が代理で授業をしてくれた。
ある日休み時間中にはしゃぎ過ぎて発作を起こした。次の授業は体育だった。
体調不良なので体育を見学する事を伝えた。その日も担任は出張だったので代理の先生に伝えた。
代理の先生は「あっそう」とそっけなく言った。
代理の先生が体育をすると大抵バスケだった。
授業が始まり準備体操をしてから先生が体育館の真中に見学している私以外の
児童を集合させて説明していた。
見学者は体育館の隅で体育座りしている事が決まっていたので、
皆を眺めていたら私に背中を向けていた先生が突然くるっとこっちを向いた。
その時の先生の顔は覚えていないけれど、怖いと感じた。
先生が動いた瞬間に私は咄嗟に身体を横に倒した。
直後、バスケのボールが壁に、さっきまで私が頭を置いていた部分に激しく当たった。
後で友達に聞いたらバスケの説明をしていた先生が突然振り向いて、
手に持っていた思いっきり私に投げたらしい。
私も皆も完全に固まってボールの音だけが体育館中に響いているのが異様に思えた。
先生はしばらくして反対側の壁まで転がっていたボールを拾って、
「バスケ始めるぞー」と何事も無かったように皆に声をかけて授業再開。
皆は静かにバスケを始めて、自分は何が起きたのか分からないまま
さっきとは別の場所でガタガタしながら授業が終わるまで見学してた修羅場。
多分代理の先生にも仮病だと思われていて「サボるんじゃねえ!!」という意味で
投げられたんだと思うのだけれどいきなり投げるのはどうなんだろう。
下手したらというか普段とろいのでほぼ確実に顔面直撃だったなと思う。
何で私があのボールを避けられたのか不思議と友達に言われた。
当時家がゴタゴタしていて、「只でさえ持病で迷惑かけてるのにこれ以上迷惑かけられない」と
家族にはこの話を言った事が無いので知らない筈だと思う。学校も知らないと思う。
その後は休み時間は大人しくしていたけれど存在感が無くなって、
私の数席後ろでお泊まり会までした友達の「あたし、○(私)嫌いなんだよねー」という発言を聞いた。
引用元: ・今までにあった最大の修羅場 £85