アレは猛暑の年の7月13日、オレは会社をクビになった。
持ってるものは時間と30万の貯金。そして車「キューブ」。。。
時間はあるし前から憧れていた北海道に行こうと弾丸旅行を決めた。金もそんなにないし、すべてキャンプか車で寝泊まりと考えていた。
ツーリングまっぷるなど買い漁って、積丹のウニ丼ゼッテー食ってやる!!!
とか、函館の夜景見てえ!!!とかウキウキしながらオレは旅立ち前の日を過ごしていた。。
なぜ、オレはそこまで北海道に思っているかと言うと、中学校時代修学旅行が北海道だったが当時の俺はいじめられっ子でクラスで修学旅行の班を決める時オレだけ余った。。
オレは、なんともない顔していたが悔しく、結局修学旅行は体調不良を言い訳に行かなかった。
続き見てくれる奴がいたら書くよ。
早く続き書けよ
はよ続き書かんかオラ
行くとなったら早かった。一ヶ月?いや。もうずっと金が尽きるまでそんまま雪に埋まって氏んでもいいと思った。
7月20日オレはまず青森の八戸を目指した。
この日の22時苫小牧行きに乗るためだ。 12時間かかって八戸に到着。
そこには、色んな地方からきた車。いや、とにかくバイクが多かった記憶がある。
なにわ、秋田、和歌山、沢山の旅人がおんなじ地に向かおうとしている。
それにオレは少し嬉しかった。
打つの遅いから許してほしい。
内心「おい、話しかけないでくれ!!」と思った。人と話すのが苦手。
・チャリの兄ちゃんは「◯◯からですか!遠かったでしょ?」
・オレ 「ええ!でも車で高速のって来ましたから!」
・チャリ兄 「でも、立派ですよ。旅行ですか??」
・オレ「実を言うとクビになって時間持て余してしまい思いつきで旅を」
・チャリ兄 「なるほど。。でも元気そうですねw」
こんな話を乗船時間まで話して、とうとう乗船のため橋がかかった・・。
なんだろう。。このドキドキ??ワクワク?? なんか新天地に向かうように
バイクの音が辺りに響き、この時ばかりはこの音も気持ちよく感じた。
しかも2stオフwwww流石にしびれたがやってよかったと思ってる
そしてオレも乗った。大部屋に雑魚寝。個室?みたいなのもあったが高いし、何より、修学旅行ってこんなとこで皆と寝たのかな??
なんて思って乗ろうと考えていた。
大部屋についたら沢山の旅人?ライダー?がいて輪を作りワイワイやっていた。
友だちときたら楽しいよね・・。いいなあ・・。って思っていた。
そしたらそのグループの兄ちゃん達に
「兄ちゃん!!ほらここに来てよ!ツマミもあるよ!!でも酒は自分で!w」
って言われオレは申し訳ないながらどう話していいかわからなかった。
そう!すごくボロボロだったよ。 大部屋のジュウタンもシミだらけだったしw
>>31
いいねえ!! 因みにライダーがこの話で度々登場するよ
いいなそんな雰囲気
いつの間にか自分もああなってしまうと思うとぞっとするわ
って思った。
でも、この人達はオレをまだ知らない。だったら全部ホントの事を言ってしまおう。それで嫌われてもいいや。。って思った。
・「◯◯って言います。仕事は最近クビになって、北海道にはただ行ってみたかったってだけで今回来ました!修学旅行で行けなかったから長年の夢が叶うんですよ」
とオレは全てを言った。
そしたらそこにいた兄ちゃん12名は全然聞いていない。。。。
ワイワイ周りのグループの雑踏に消えてオレの自己紹介は愉快な雰囲気にもみ消されてしまった。
でも、一人の兄ちゃんが言った。
「にいちゃん、大丈夫どんな理由があっても北海道に来るってことは〜〜。」
最後が周りのせいで聞こえなかった。
何時ぶりだろう。こんなに心?身体?脳みそ?が本気で高ぶっているのは。
嘘みたいにこの人達といると本当の自分になれる。
一人のにいちゃんライダー「40〜50代だったけど兄ちゃんと呼ぶ」がオレに、
「にいちゃん!この船に乗ったらこれ飲まな!!!!」
って言われ、3本冷え冷えのサッポロクラシックってゆう北海道限定のビールを買ってきてくれた。
オレは「ええ!いいんですか!?」
兄ちゃん 「ええで!!気にするなら3本一気に飲んでや!w 俺達は目的は違えど同じ場所を目指す仲間や!」
ありがとう。作り話じゃないからつまんなくてもごめんね
>>39
勿論!
よし続けろ
去年夏にキャンプツーリングしたけどそんな交流なかった
今まで飲んできたどんなビールより美味しく、オレを高揚させてくれた。
そして、いつしか12人の俺達のグループは大部屋全員が輪っかになって大集合、そしてどんちゃん騒ぎw!!!
そこにいたにいちゃん達「多分50人はいたと思う」全員と飲む事になってその中には沖縄から自転車でクビになったから旅に出てる人もいた。
そんな中ある大柄な、兄ちゃんが
「北海道初めての兄ちゃんいるー??」て皆に聞いた。
そしたら、オレを始め、4人が手をあげた。
大柄兄ちゃん
「おお!いいねえ!じゃあ、この4人に楽しんでもらうために俺たちは旅の途中に見かけたらどんなトラブル有っても助けるようにしような!」
って周りのベテラン兄ちゃんに話した。
周りから、
「おう!」「当然やがな!!」「時給制で良ければw」「ヒグマ退治は勘弁やで!!!!」
など、オレ含め4人はなんだかんだで不安だった。
だけど周りの親切さにオレはその不安がどんなやつかさえもわからなくなった。そんくらい心強かった。あの4人も同じ気持だったと思う。
多分時期かな??
オレの時は8割ライダーだったし。。。
補足の括弧( )は使い分けて欲しい
7月21日 朝
サッポロクラシックが効いたのかオレはドロのように眠っていた。
起きたら昨日の兄ちゃん達は半分になっていた。
あれ?と思っていたら隣の兄ちゃんが
「あ、行くか!兄ちゃんも行くぞ!!」って言われ外の甲板に連れて行かれた。
そこには昨日の兄ちゃんと他の人達も沢山いた。
どうやら朝日を見るためらしい。
そして、オレもソレを見た。
海から太陽が出てきてその光は一本のオレンジの道を作った。。。
太陽が眠っていた苫小牧港を起こすように照らしだす。
この朝日を見ているオレも含め兄ちゃん達はきっとおんなじ事を考えてる。
「旅が始まるぞ」
ごめんきおつける!
北海道始めてのやつが一人増えてる‥怖い
オレは甲板にいた。
船が港につき、入り口が開く。。。
ソレと同時にバイクのエンジン音が唸りだす。バイクがいっちょ頑張りますか!!
って言ってかのように。
最初のライダーが北海道上陸。
次々に降りていく。左に向かうライダーもいれば右に向かう、真っ直ぐ向かうライダーもいる。
これから一人ひとりの旅が始まっていくんだな。
その中にはきっと色んな想いがあって人には言えないこともあるだろう。
だけど今旅は始まった。
スタートは一緒。どれほど得る物が心に感じる物があるか、それは違う。
けど彼らはソレを見つけるために旅に出たんだと思うと自然に鳥肌が立った。
ごめんw
オレ入れて4人!!!間違えた
なんだろ、もう嬉しくて嬉しくて朝からハイテンションは何時ぶりだろう。
まずオレは、来る前に決めていたプランを完全に無視して昨日飲んだライダー兄ちゃんのここは行けよ!!!
って言われたところを目指した。 どんな情報誌より正確で正しい情報だった。
そしてまずオレは苫小牧からニセコを終点に洞爺湖を目指した。
昭和新山。。。ああ、みんなここに中学の頃来たんだな。。ってネガティブな考えはなぜか芽生えても北海道の大地に摘まれてしまう。
洞爺湖も最高だった。
何より一人でこれたことに感動した。
テントを貼り、キャンプ道具で火を起こし、飯盒でコメを炊いて昨日兄ちゃん達に手軽でイイオはセイコーマートの味付きジンギスカンともやし買えばうまいよ!!
って言っていた。兄ちゃんたちが教えてくれた事は大体はメモった。
ソレを見て早速買って来て家から持ってきてフライパンで焼いて食う。
「うめええええええ!!!!!!」
そしてすっかり北海道を満喫するべくサッポロクラシック(サックラって言うらしい)を飲みながら美味しく食事を頂いた。
贅沢な時間とともにラジオを流して天気予報を聞いたらしばらく天気のいい日が続きますと聞き更に心は高揚した。
そして飲んでいたら隣のライダーの兄ちゃんが一緒に飲みませんか?
と言ってきた。
オレは心置きなく了解をした。いや寧ろ昨日の今日だからあの雰囲気を少しでも味わいたかった。
そして兄ちゃんって呼んでいたライダーに酒を進めると
「飲めないんですよ。未成年なんで」
え?未成年!? 年を聞いたら17歳。びっくりした。
オレは「家出?w」と聞いた。
彼は「いいえ、仕事休みなので来たんですよ。因みに私、中卒なんです」
オレは、彼が素直にかっこいいと思った。
この年でこんなに行動力がある若者はいままで出会ったことがない。
高校に行かなかった理由を聞く必要もないし、オレは犯罪だが、
「兄ちゃん、じゃあオレのこのビール半分飲んでみなよ、きっといい思い出になる。心持ちも良くなるよ」
って進めた。彼はもう大人だ。そう思ったから酒を進めた
彼は喜んで飲んだ。そして
「大人の味は苦いですけど美味しいです!サックラの味忘れません」
と言っいた。そのビールがいい思い出になったのならいいなあ・・と彼と話しながら明日彼と積丹に一緒に向かうことを約束した。
そしてオレはドロのように眠った
すっかり朝からいい天気! そして昨晩の彼はもうテントを片付けていた。
彼「おはよう御座います!最高の天気ですね!」
オレ「おはよう!撤収早いね!!さすが〜。オレも片付けるよ」
そして何も食わず積丹に向かった。
そしてオレの目的であった(雑誌に載っていた)みさきの、うに丼を食って
積丹の積丹ブルーの海を見るべくとうとう目的地についた。
彼はこの後函館方面に向かうそうだ。オレはこのまま小樽に向かう予定だと話した。じゃあここでお別れですね。
と彼とうに丼の店ではなししていた。
彼は安いなんかを頼もうとしていた。察するに中卒だから安い給料なのかな・・・と思ってオレは店の人にウニ丼2つください!!と頼んだ。
少し1人になりたいよ
オレ「オレ金持ちなんだぜ?w小銭なんて全部ユニセフ行きよ!それともウニ嫌いだった?」
彼「ウニ大好きです。。w」
こうして目に前に見て明らかに新鮮なウニが惜しげも無く乗っかったうに丼が
二人の目の前に登場した。
彼の目にウニが写っていた。
彼が、「食べていいですか?ほんとに本で見たとおりのウニ丼ですよ!」
オレ「食って食って!劣化するまえに新鮮なうちくっちゃいなよ!」
彼は箸の持ち方が悪かった。いわゆるクロス箸。
でもその箸で一回一回、口にウニを入れる度に「うまい!ありがとうございます」を言ってくる。
そんなに食べたかったんだな〜ww って思うと彼の素直な行動にうに丼の値段以上の何かを貰ったようだった。
彼が持っていた雑誌をオレに見せて「ここのウニ丼そのまんまでしょう?美味しそうに載っていたんでいつか食おうと思っていたんですよ」
彼が持っていた雑誌はオレが北海道に来る前に買ってうに丼食いて!!って思った写真が載っているおんなじ雑誌だった。
彼とオレは北海道に来る前におんなじ写真を見ておんなじキモチを抱いていたと考えると彼との出会いは必然だったのかもしれない
オレは完全に仕事できないで怒られて知らないうちに一人になっていた時にクビになったんだよ。
だからオレは逆に皆と居たかった