俺が新人だったころ、部署のベテランの先輩が教育係りに付いてくれた
この人はほんとにいい人で指導は丁寧だし厳しくはあったけど理不尽な怒り方とかはしないし
社会人になったばかりで不慣れな俺のために安くて美味しいお店とか、一人暮らしのコツとか
いろんなことを教えてくれて本当に感謝してる
しかし一年目の冬のある日、俺は仕事中に急激に体調が悪くなって熱を測ってみたら38.8℃だった
慌ててまず先輩にそれを伝えたら先輩はにっこり笑って「38℃台か。それなら大丈夫だね。じゃあ仕事に戻って」とさらっと答えた
てっきり、すぐに病院に行け、的なことを言ってもらえると思ってたから愕然としたけど、
すごくナチュラルな感じだったので「ああ、これが大人の社会なんだな」とそのまま受け取ってクラクラしながら仕事に戻ったんだけど
俺の様子を見た他の人や上司が慌てて、今日はもう帰りなさい!平熱に戻るまでちゃんと休んで!と言った
俺は熱でクラクラしてたこともあって、もう何が正しいのか分からなくなって「いや、でも、先輩が38℃台だから大丈夫だと……」ともごもご答えたら
上司と先輩が「病人に仕事をさせるやつがあるか!」「38℃くらい大丈夫です!」と議論し始めた
結局、当然だけど上司に従ってすぐ会社のそばの病院によって薬を貰ってそのまま帰宅した(幸いただの風邪だった)
その後も先輩は「うーん、38℃台なら別に平気なんだけどなぁ。これが今の風潮なのかなぁ」とか言ってたけど
特に意地悪になるとかそういうこともなく優しい先輩のままだった
会社は別にブラックではないし病気だろうと仕事しろ、みたいな風潮もないところなのに
先輩がなぜそういう考えになったのかはよく分からない
体育会系でもないし根性や精神論を振りかざすような人でもないだけに衝撃的だった
俺も体育会系じゃないけど
40℃超える勢いでなければ普通に仕事してるなあ
仕事させてるのが問題だろ
人によって平熱にも違いがあるんだし
移されそうだから
前に「どんなに熱があろうと具合が悪かろうと食欲が落ちるということがなく
肉や揚げ物をガッツリ食べるのがデフォ、しかも家族ほぼ全員がそうなもんだから
具合が悪いときにものが食べられないという発想がなく体調不良の嫁に油ものを買ってきた旦那」
みたいな話を読んだことがある
その先輩ももしかしたら自分や家族は高熱でも38℃台なら普通に動けるタイプなもんだから、
世の中の人も全てそうだと思い込んでるとかなのかな
いくら何でも周りを見てたら気付くだろ、と思うかも知れないけど
どんなに優秀で観察眼に優れてる人でも、ひとつくらいはこういう思い込みがあっても不思議じゃないし
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38℃くらいで人間関係が円滑になる。