単に見ていて胸がスーッとしただけ、という話でもOK?
スレチなら誘導願います。
高校の頃、今考えると頭のネジが一本抜けていたのかも知れないと思えるほど
非常識な悪ふざけをするクラスメート「T」がいた。後ろから肩を叩いて振り返ると
コンパスでつっかえ棒したり、他の生徒の教科書を接着剤でくっつけたりとか、
カバンの中に裏庭の池から取ってきたオタマジャクシの卵を入れたり。まるで小学生。
当然のように対象はTが自分より弱いと認定した奴。仕掛けた相手が予想外に怒ると、
以降はやらなくなるというクズ野郎。で、自分が「格下」と決めた相手には執拗に
そうい行いを繰り返し、挨拶代わりに腹にパンチを入れたりとか、端で見ていて
胸くそ悪かった。俺らが「いい加減にしろよ」と諫めても「コミュニケーションだよなー」とか
言ってヘラヘラ笑ってる。やられてる奴は迷惑そうに顔を引きつらせて笑ってるだけ。
Tのお気に入りの中でも最貧弱に見られているKがいた。Kは未熟児だったそうで、
高校2年でも身長が150cmくらいしかなく、体重は40kgくらいだったかな。とにかく貧相を
絵に描いたような体型だった。小学生の頃から虐められ続けていたようで、内向的であまり喋らない
奴だった。TはKに執拗に悪ふざけを仕掛けていた。後ろからハサミで「散髪〜」とか言いながら
髪の毛を切ったりとか。そう言う日々。
(長いので続きます)
ある日、Kが新しい時計をしてきた(当時はまだ携帯はほとんど普及してなかった)。
Tはさっそくそれに目を付けて「ちょっと貸してよ」と言って半ば無理やりに取り上げた。
Kが珍しく感情を高ぶらせて「返してよ!」と言うと、Tはムッとした様子で「なんだよ」と
言い返した。Kは「誕生日に父さんからもらったんだから返して」といつもとは違う態度で
強く言った。周りで見てた俺らがちょっと見直すほど毅然としていた。
Tは「自分の奴」の反乱にキレたようで、「ほーら」と言いながら窓から時計を投げ捨てた。
教室は3階。下はコンクリート。一瞬の出来事に静まりかえった教室に、金属がコンクリートに
ぶつかった音が聞こえた。
それから先はまるで映画でも観ているかのようだった。現実とは思えなかった。Kが錯乱したような、
悲鳴のような声を上げ、机の上にあったシャーペンを持ってTに襲いかかって行った。T行いに
唖然としていた俺達は、Kを止めることもできず、一瞬の出来事をただ見ていた。
Tは喧嘩が強いわけでも身体がでかいわけでもなく、ジャイアンというよりはスネ夫が粋がっていた
感じだったので、マジギレしたKを抑えることもできず、ひたすら両手で顔を防御するのみ。その両手に
ズブズブと刺さる感触は見ていても伝わってきた。血はすぐには流れては来なかった。Kが息切れしたときに、
Tが一瞬顔を上げたら、その顔面にトドメが入った。女子の悲鳴と目の前の光景に我に返ったK。
Tは右目を失明(もしくは極度の視力低下)。その日と翌日は休校。翌々日以降、Kの姿はなかった。
少年院に入ったとか、海外に留学したとか、お咎めなしでもっといい私立に転校したとか、Tへの賠償で
親が家を売り払ったとか、いい加減な噂がたくさん流れたが、どれが真実なのかはいまだにわからない。
Tはいちおう卒業まで在籍したが、その事件以降は誰とも口を利かなくなった。高校卒業後は自宅に引きこもり、
30代の後半になった今でも引きこもりを続けているらしい。
スーッとしない
こんなもん書くんじゃねえよ糞
Kのその後の明るいエピソードでもあれば救われてたな。
引用元: ・胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(114)
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