中央線の某駅の改札を出て、さあ家に帰ろうかという時、
見知らぬ小柄な女の子が「おーそーいー!」と急に腕にしがみついてきた。
急な事で混乱してしまい、ムネ当たってるとか人違いで痴漢容疑者とか考えていると
「もー、ナンパが寄ってきて大変だったんだから!」彼女の後ろにはコテコテのB系野郎。
彼女はそのBボーイ(歳がバレる)に「という訳でごめんなさい」と頭を下げ
ほら、行こ行こ!と私の腕を引っ張った。Bボーイは舌打ちして帰ってった。
取りあえず調子をあわせ、そのまましばらく歩いていると、突然
「うああああああこここわかったんですうううううごめんなさいいいい」と
彼女は急に泣き出した。しばらく何を喋っているか分からなかったが
とにかくガードレールに座るよう促し、そこにあった自販で買ったココアを渡した。
しばらくして落ち着いた彼女が話すには、
なんでも駅を通り抜けしようとした時に件のBボーイに言い寄られ、
そいつを躱すためについ彼氏と待ち合わせだと嘘をついてしまったものの、
「嘘でしょ?嘘だったら罰として今日付き合ってもらうからね」と凄まれて困窮、
たまたま改札から出てきた私を架空の彼氏としてでっち上げて逃亡成功、という事らしい。
というかすっげーよく喋る子。聞いてもいないのにずーっと喋ってる。
彼女は「見ず知らずにも関わらず家まで送っていただいてありがとうございます」
と頭を下げ、目の前のマンションに入って行った。こ、ここが家だったのか。
というか私はこの時点でほぼ一言も喋っていない。
私の顔を見るなり、キャー!と声を上げ逃げてった女がいたと思ったら彼女だった。
後から聞いたのだが、職場で私は彼女を痴漢から救ったヒーローになっていた。吊り橋効果すごいね。
後日、後輩経由でメル友(歳がバレる)になって下さいと連絡がきて、快諾した。
彼女はメールでも会ってもその日にあった事、楽しかった事や悲しかった事、何でも話してくれた。
よく喋る子で私は話を聞く方が好きな質だから、彼女といるのは楽しかった。
いつしか大事な子になっていた。
ちょっとはしょるけど
やっと、1人目が生まれました。
彼女が命と引き換えに遺してくれた子供です。
彼女は昔大病をしていて子供は諦めていました。
ようやく授かった子供の命を何より優先してくれと、彼女の言葉を、意志を尊重しました。
ちょっと彼女のマネをしようと思ったけどダメだね。うまく書けないや。
のりこ、悪いけど、最低でも凛がお嫁にいくまでは生きなきゃいけないのでしばらく会えません。
ナンパされても私が着くまで待っていて下さい。それじゃ。
やめて……
引用元: ・【昔を】みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】 その9
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家族みんなで幸せになりやがれ