小さい頃からずっと姉と容姿差別されて育てられた。
お姉ちゃんはかわいい、お前は豚、みたいなのがデフォルトだった。
家族以外からもかわいいとか言われたことはなかった。
これはまぁ、服もぼろいし髪もぼさぼさだし、何より自分で自分ブサだと思ってる愛想のない子なんて実際かわいくないしね。
お前は嫁に行ける顔じゃないからって商業高校に進学させられて、
私もこんブサじゃ仕方ないですよねって親に唯々諾々と従ってそのまま就職した。
稼ぎはほとんど親に渡してた。そのまま姉に渡ってたと思う。
服も美容院も化粧もお前には無駄、って言われてそのとおりですねって思ってた。
そんなこんなで家の奴やってて20歳過ぎたあたりで、そうだタヒのうって思った。
どうせ恋愛とか出来るわけないし、生きてても無駄だし、
その日の朝、親から言われたこと思い出したんだよね。
「アンタは一生誰からも愛されない、かわいそうな子だね」って。
自分でもまったく同感で、それで何を思ったかホストクラブに行った。
事前知識も何もなく、ケータイで調べたお店に入って「初めてなんですけど」って言ったら「ウチの店を選んでくれてありがとう」「一人で来るなんてすごいね、こういっちゃ何だけど勇気あるね」ってすごい歓迎された。
隣に座った人に「お喋りしたい気分?」って聞かれたから、
「いや、なんか、ホストクラブって、すごいかわいいとか褒めてくれるらしいと聞いたので」
みたいなこと言った。もう笑われてもどうでもよかったから。そしたら、
「あー!わかる!無性に褒められたいときってあるよね!わかるー!」
とか言いながらめっちゃいっぱいかわいいかわいい言ってくれた。
通りがかった他のホストの人も呼び止めて、この子可愛いよね!?みたいに持ちかけて、
そしたらどのホストの人も「かわいいっすね!」みたいに答えてくれた。
2時間くらい飲んでたんだけど、アルコールというより言葉の魔力で頭がくらっくらしてたよ。一生分のかわいいを聞いた気分だった。
店を出るときに最初のホストの人がお店の外まで見送りに出て、
「今は店外だから、これは接客じゃなく本音トークね。まじかわいいから自信持って」
って言われたときは、たぶんもうまともな思考回路残ってなかった。
翌日にアパート探して2週間後に引越しした。
家族からの暴言も電話なら受け流せるし、たまに会っても帰る家が別だから大丈夫。
結局のところ自分が実際のところブサなのかどうかは分からないけど、よく考えたら取引先からクレームとか入ってるレベルでもないし、それほどひどくはないのかもしれないとは思えるようになってきた。
ホストで人生狂わされた、って話はよく聞くけど、私もある意味ホストに人生狂わされた。
あれ以来行ってないけど、これは確かに狂う人は狂うだろうな…と思ったのが衝撃的。
長くてごめん。すっきりした。
お客をその場限りでいい気分にするだけでなく、
前向きな気持ちになれるような言葉までくれたそのホストは、
ホストとして有能なだけでなく人間としてもいい奴だな
697の場合、人生を狂わされたんじゃなくて、
人生を軌道修正されたんだよ
猛毒家族の呪縛から心身ともに脱出して
まともな人生を手に入れられて本当に良かったね
少しでもすっきり出来て良かったよ
長くても気にならず読みやすかったよ
離れられて本当に良かった
貴女の目を覚まさせたホストのお兄さん達はグッジョブ
乙でした
ホストさん達は目を開かせてくれたのだよ上の人も言ってくれているように
目が覚めたこれからが貴女の本当の人生だ
必ず幸せになれよ
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うちもクソ親だったけど捨てたわ