
私が5歳だった時のある日、1歳半の妹を連れて家族4人でデパートに行った。
買い物途中、父がトイレに行き、私たちは吹き抜けのそばにあるベンチで休憩。
よちよち歩く妹を母が少し後ろから追って見守り、私は座って荷物番をしてた。
まわりのお年寄り達が、そんな妹たちを微笑ましく見てた気がする。
そしたら、大柄の女性(に見えたけど後に男性と分かる)が、妹にスタスタ近づいた。
そのままひょいと妹を持って吹き抜けに投げ込んだ。
飛んでく妹の、きょとんとした顔をよく覚えている。
直後にとんでもない悲鳴が聞こえて(多分母やまわりの人の?)、そこから私の記憶は曖昧になる。
何が起こったのかわからず、私はその場に凍りついていたらしい。
気付いたら私の母が見たことない形相で、そのおかっぱ男を殴り倒していた。
母はどちらかというと細身で病弱で、怒るときだって声を荒らげず淡々と叱るタイプ。
そんな母が巨神兵がビーム撃つときみたいな顔で絶叫しながら大人の顔面にパンチを叩き込む光景は、今も忘れられない。
このとき、親切な人が私をずっと抱き締めて、ついでにストールだったか上着だったかを体に巻いてくれていた。
どうやら私はあまりの恐怖とショックでおもらししてたようだ(あまり覚えてない)。
そのあとは記憶が飛んで、病院で腕に包帯を巻いた母が、父と一緒に妹を挟んでワンワン泣いてるシーンを見た気がする。
何が起こったか、その後どうなったかは、当時は何も分からなかった。
ただ、空を飛んだはずの妹が、かわりなく元気に自分の横にいるので、ずっと怖い夢を見たんだと思ってた。
最近、父母が詳しい話を教えてくれた。
妹を投げ込んだ男性は知的障ガイ者で、本当になんの理由もなく衝動的に犯行に及んだらしい。
鬼と化した母に顔面を殴られ、かなりの怪我をおったとか。
母も、拳に相手の歯が刺さったり指や腕の骨を折ったりと大怪我だった。
今も母の右手には少しの障が残っている。
吹き抜けから投げられた妹は、幸い高さが2階だったのと、真下にあった荷車型のアクセサリー販売所の布屋根に着地して、奇跡的に無傷。
ただ大変だったのは事後処理で、ここは父母も言葉を濁していたが、どうも相手には何か評判のよくない人権団体みたいなのがついていたらしい。
妹も無事だし、母も相手に危害を加えているしで、色々あって示談になった(今じゃ考えられない気がする)。
線の細い母が、自分の腕を折るほど激昂したのはなかなかに衝撃だった。
母本人も頭に血が昇って無我夢中だったと言っていた。
もちろん暴力は誉められたものじゃないが、母は強しというか、子どもへの想いに改めて尊敬と感謝の念を抱いた。
ちょうど私の産んだ子が1歳半になるので、歩かせるときは色々な意味でまわりに注意しようと思う。
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