
Aは元々明るい子で、上京してがんばる!というのでお別れ会をして送り出した。
その後病気になってしまい、すっかり気弱になった。
SNSでもマイナスな書き込みも多くなり、心配して何度も電話したりした。「弱い自分がいけない」「氏に物狂いで頑張ればなんとかなる」「休むなんて世間が許さない」と繰り返していた。
昨年の今頃、「年賀状出したいから住所を教えてほしい、今まで貰ったやつを実家に置いてきてしまった」といわれ、住所を教えた。
年賀状出そうとする気力があって、ホッとしたものだった。
その後可愛い手書きの年賀状も無事届き、仕事もそれなりにやれたようだったので「良かったねー」と皆安心しきっていた。
が、半年たったある日、Aがジサツしたと、彼女のお母さんから連絡が入った。
あまりのショックで頭が真っ白になった。
この間も結果出して褒められたと言ってたじゃん、なんで?と。
Aのお母さんから、練炭ジサツで、両足を縛った状態で亡くなっていたと聞いた。難病と診断されてしまっていたそうだ。
「足だけ縛るなんてほんとにジサツなのか?彼女は頃されたんじゃないか」という人も、「頑張りすぎてしまったんだ」という人もいた。
ウイルスで葬儀にも行けなかった。最後のお別れもできなかった。
数日後、私たちの所に手紙が届いた。
氏んだAからだった。
私たちが彼女が東京に行くお別れ会を開いた時、お金は全額A以外の友達が持った。
その時の会計額がきっちり封筒に入れられていた。
他にも、心配して電話をかけた友達には、巷のカウンセリング数回受けられるくらいのお金が入っていた。
私のせいで、みんなの大切な時間を奪ってすまなかった、せめてこれで返す、何か楽しいことにパーっと使って足しにしてくれと。
その字は見知ったAの字だった。
それを見て、ああ、Aはジサツだったんだ、と悟った。Aがいないのにお金なんか欲しくない、そんな見返りほしくて電話したわけではない。友達みんなで話し合い、お金はAのお母さんに全額返した。
余りに悲しく、この間彼女のSNSを見返していた。
書き込みだけでなく、「いいね」のところを見てみた。
ジサツ未遂者の漫画に「いいね」をつけていた。
内容は、浴室で練炭ジサツしようと睡眠薬を服用したものの、苦しさの余り無意識に移動してしまって転倒→練炭の上に体がかぶさり大火傷を負ったというものだった。
だからAは、逃げないように体を縛ったんだろうか。
ひとりぼっちで、氏ぬ前に手紙を書いてお金を入れた封筒をポストに投函するAや、真っ暗な夜道で1人で足を縛って最期を迎えたAを想像してしまい、今でも涙が出る。
世間じゃなく、Aが健康ではない、弱った自分を許さなかったんだろう。昔から完璧主義だった。漫画の通り、心の寿命というものがきてしまったんだろう。
修羅場だったというより、今でも修羅場だ。
引用元: ・今までにあった修羅場を語れ【その28】
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